ジョン・メイヤー・トリオ『トライ!』を聴く。
ジョン・メイヤー・トリオ『トライ!』
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ジョン・メイヤー・トリオ(John Mayer Trio)の『トライ!(Try! John Mayer Trio Live in Concert)』である。
3人構成のロックバンドといえば、クリームやポリス、グランド・ファンク・レイルロード、ラッシュ、ELP、ピンク・クラウド、そういえばチャットモンチーも…。
といった実力派のバンドを思い浮かべるが、このジョン・メイヤー・トリオも相当ウマイ。

70年代、アメリカンロック黎明期のブルースの香りがする正統派といった感じのソリッドなロックを聴かせてくれる。
クリームやジミヘン(「Wait Until Tomorrow」をカバーしてます)あたりのテイストに最も近い現役のバンドではないだろうか?

メンバーはジョン・メイヤー(g,vo)、スティーヴ・ジョーダン(dr)、ピノ・パラディーノ(b)。
ドラムのスティーヴ・ジョーダンはエリック・クラプトンのツアーに参加したりロックからジャズまで数多くのミュージシャンとやっている実力派だ。
ピノ・パラディーノもフィル・コリンズやジェフ・ベックなど多くのセッションやアルバムに参加している。
幸運なことにドラムとベースは昔、ナマで観たことがある。
スティーヴ・ジョーダンは2006年のエリック・クラプトンの武道館公演で、そしてベースのピノ・パラディーノは2005年のジェフ・ベックの日本ツアーに参加していた。

どこかで読んだが、最近の3大ギタリストというのはスライドギターの名手で知られるデレク・トラックス、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのジョン・フルシアンテ、そしてこのジョン・メイヤーなのだとか。
生で観たことも、もちろん会ったこともないが、きっと好青年だろうなと思わせるような音楽を聴かせる。
とはいっても決して退屈な音ではない。
彼の音楽のよさというのはどこにあるのだろうと考えると、思うのは音楽の中心にあるのはギターではなく歌であるということ。
ギターもウマイが決して超絶といった感じで音数が多い過剰なスタイルではない。
適度にルーズで適度にテンションの高い、つぼを押さえたプレイが心地よさを生むし、そのことに彼の音楽に対するセンスの良さを感じる。

余談だがジョン・メイヤー本人はハイスクール時代に交換留学生で小田原に2週間ほど滞在したことがあるらしい。
ジョン・メイヤー本人が手掛けたというCDのジャケットデザインはタイポグラフィーによる文字のみのデザインで秀逸。
ジャズのアルバムのようだ。

トラックリスト

  1. Who Did You Think I Was
  2. Good Love Is On The Way
  3. Wait Until Tomorrow
  4. Gravity
  5. Vultures
  6. Out of My Mind
  7. Another Kind of Green
  8. I Got A Woman
  9. Something's Missing
  10. Daughters
  11. Try

パーソネル

  • ジョン・メイヤー(John Mayer) – vocals, guitar, production, art direction, graphic design
  • スティーヴ・ジョーダン(Steve Jordan) – drums, backing vocals, production
  • ピノ・パラディーノ(Pino Palladino) – bass, backing vocals
  • チャーマーズ・アルフォード(Chalmers Alford) – guitar on track 11

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