「小松亮太&オルケスタ・ティピカ」のコンサートを観ました
写真はボケボケなので雰囲気だけ
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岩手県の平泉町で行われた「小松亮太&オルケスタ・ティピカ」のコンサートを観ました。
会場は毛越寺という平安時代をしのぶ古刹に隣接した旧観自在王院庭園に設けられた特設ステージです。
小松亮太は日本では珍しいバンドネオンのプレイヤーで海外でのツアーなどでも好評を得ている第一人者です。
バンドネオンという楽器はあまりなじみがありませんが、アコーディオンの鍵盤代わりのボタンが蛇腹の両脇についています。音はアコーディオンとほぼ同じような音です。
後から知ったことですがオルケスタ・ティピカというのは固有のオーケストラの名前でなく直訳すると「普通の」とか「定番の」オーケストラという意味で、バンドネオン、バイオリン、コントラバス(ベース)、ピアノを基本とするバンドのことを言うらしいです。
18時の開演で野外ということもあり日が落ちてからは少し肌寒いくらいでしたが、曇った中にも時折月が見えるというまずまずの天気でした。お客さんの層もそれなりに落ち着いた方々が多かったようですが、先生の引率で地元の学校の生徒なんかも来ていました。
コンサート自体はとても素晴しかったです。正直、期待以上でした。10人を超える編成のためストリングの音も厚く、迫力がありました。音響も悪くなかったと思います。
時よりそよぐ風を感じながら「なんて、贅沢なコンサートなんだろう」などと思いながら聴いていました。MCもよかったです。
観客席の後方には中秋の名月が時折、雲の合間に顔を見せていました。演出としては観客席とステージを逆にセッティングしてくれれば満月を見ながら演奏を楽しめたのにと思った次第です。
だって月と言ったらタンゴ(団子)でしょう。

中尊寺金色堂:「小松亮太&オルケスタ・ティピカ」のコンサートを観ました
ライブの前に中尊寺を参拝

このコンサートは「いわて・平泉文化遺産コンサート-世界遺産劇場」という冠がついていて昨日はヴァイオリンの葉加瀬太郎のコンサートでした。主催者のホームページを見ると「『世界遺産劇場』とは、日本各地の世界遺産を舞台に劇場空間を設定し、伝統芸術をはじめ、時代を越えて創造的な舞台芸術活動を展開するわが国のトップアーティストらの協力のもと、その地域の風土にちなんだパフォーミング・アーツの上演を展開していく、世界遺産の認知とわが国の民間ユネスコ運動のさらなる普及と啓発を目的としたアートプロジェクトです。 」と分かり難い文章が載っています。
残念ながら平泉は今年の審議で世界遺産登録の延期が決定されました。
当然、コンサートの前には中尊寺に行って金色堂を観ました。

出演

  • バンドネオン:小松亮太 北村聡 早川純 鈴木崇朗
  • バイオリン:近藤久美子 喜多直毅 宮越建政
  • ビオラ:番場かをり
  • チェロ:松本卓以
  • ベース:田辺和弘
  • ピアノ:三枝伸太郎
  • ギター:桜井芳樹
  • パーカッション:佐竹尚史

プログラム

  1. 淡き光
  2. ラ・クンパルシータ
  3. 夢のすべて
  4. メリディオナル
  5. タングァンゴ
  6. アディオス・ノニーノ
  7. スピカエスキス
  8. 夢幻鉄道
  9. バンドネオン協奏曲
  10. ビジェギータ
  11. ブエノスアイレアンド
  12. リベルタンゴ
  13. [アンコール]
  14. オブリビオン
  15. フォルティンセロ

蛇足ながら、個人的には映画などでも使われた『Por Una Cabeza(ポル・ウナ・カベーサ)/首の差で』というタンゴの曲があるのですが、これ聴きたかったです。

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