
日本での人気は、イマイチのTHE WHO
イギリスではビートルズやローリング・ストーンズと並び称される偉大なバンド『THE WHO』のライブを観ました。
とは、言っても日本での知名度はもう一つといった感じですが……。
かくいう自分もWHOのアルバムは1枚ぐらいしか持っていないし、正直言えば自分のストライクゾーンからはやや外れるかなといったところです。
まあ、『My Generation』とかは『summer time blues』なんかは好きですけどね。

実を言えばTHE WHOは2004年に日産スタジアムで開催された『ロックオデッセイ(通称ウドーストック)』というロックフェスティバルのときにも観ており、このときにはピート・タウンゼントがギターを壊しているのを観ることができました。
ちなみに、このときのトリはエアロスミスだったのですが近くにいたおばさん二人組みは、なんとWHOのライブが終わったらエアロを観ずに帰ってしまうという実にROCKな方々でした。
会場は新横浜駅から歩いて10分ほどの横浜アリーナです。
会場はほぼ満員でしたが当日券もあったようです。
いったい、いつのまにファンになったのか意外と若い人たちが多いことにもビックリ。
伝統芸といってもいいパフォーマンス
で、今回のライブですがひと言で言うなら海老一染之助・染太郎ですね。
そのこころは「いつもより、沢山回しています」というわけでロジャー・ダルトリーはマイクを投げ縄のようにピート・タウンゼントはギターをかき鳴らす腕をグルグルと回していました。
1曲目から周りは総立ち状態。
こういうライブは久しぶりです。
正直、彼らのパフォーマンスは期待以上でした。
音楽の性格上、多少ルーズなプレイを想像していたのですがサポートミュージシャンがウマいため隙のないカッチリとしたライブだったと思います。
ピノ・パラディーノとザック・スターキー
なかでもベースのピノ・パラディーノとドラムのザック・スターキーは上手かった。
あとで調べてみたらドラムのザック・スターキーはリンゴ・スターの息子でオアシスでも叩いてるんですね。
ピート・タウンゼントのギターもある意味すごいですね。
あんなにグルグル腕を回しながらリズムがしっかりしている。
ステージ後方の巨大スクリーンでは曲ごとに違うイメージクリップを流すという演出でしたが、この映像はシンプルながらも効果的でした。
全体に正統派の真っ向勝負といったパワフルでシンプルなステージでした。
観客のノリもよく、THE WHOのオリジナルメンバーであるロジャー・ダルトリーとピート・タウンゼントも気をよくしたのではないでしょうか?
二人で最後の曲が終わったあとも後ろ髪を惹かれるようにステージから去っていきました。
横浜アリーナ公演でのセットリストは以下のとおり
- I Can't Explain
- The Seeker
- Anyway Anyhow
- Fragments
- Who Are You
- Behind Blue Eyes
- Relay
- Sister Disco
- Baba O'Riley
- Eminence Front
- 5:15
- Love Reign O'Er Me
- My Generation
- Won't Get Fooled Again
- Pinball Wizard
- Amazing Journey / SPARKS
- See Me, Feel Me
- Listening To You
- Tea And Theater
来日メンバー
- Roger Daltrey/ロジャー・ダルトリー - Vocals
- Pete Townshend/ピート・タウンゼント - Guitar
- Pino Palladino/ピノ・パラディーノ - Bass
- Zak Starkey/ザック・スターキー - Drums
- John "Rabbit" Bundrick/ジョン ”ラビット”バンドリック - Keyboards
- Simon Townshend/サイモン・タウンゼント - Guitar