リー・オスカー(Lee Oskar)といえばハーモニカの名手。
当時、彼が所属していたファンクバンドのウォー(War)と制作したソロアルバムが『約束の旅(Lee Oskar)』です。
レコードプレイヤーがないために二十数年、ずっと聴けずに眠りっぱなしのレコードでした。
一月ほど前、行きつけのレコードをたくさん置いてあるバーでそんな話を自分より一回りは若いマスターとしていた。
「それなら持ってきてもらえれば聴けますよ」とマスター。
「じゃぁ、せっかくなので夏っぽいもの選んで何枚か持ってくるよ」とわたし。
一週間後、バーに持っていって聴かせてもらった中の1枚がこのリー・オスカーというハーモニカプレイヤーのアルバム。
ブルースハープではなくハーモニカというのがピッタリのアーティストだ。
覚えている人は、そう、多くはないと思うけど発売当時、資生堂のCMで使われ日本でもかなりヒットした。
クレジットを見ると1976年とあるので今から34年前。
当時の記憶はないが自分は中学生。
思えば当時の小遣いでLPレコードを買うというのは相当、思い切った買い物だったはず。
二十数年ぶりに聴かせてもらって「中学生でこんな渋いレコードを買うなんて、我ながらたいしたもんだ」と自画自賛。
センチメンタルだけど、Warというファンキーなバンドなのでリズムは、かなりグルーブしている。
Warは、元アニマルズのエリック・バードンを中心に結成されたファンク・バンド。
しかし、エリック・バードンはアルバムを1枚だけ制作し脱退。
郷愁を誘うハーモニカのメロディが遠い昔を想いおこさせる。
夏も終わりだけど、暑さがやわらいだ夕暮れには本当にピッタリの一枚です。
ちなみにハーモニカが好きならトゥーツ・シールマンスもおススメです。
トラックリスト
A面
I Remember Home (A Peasant's Symphony)
- The Journey(8:03)
- The Immigrant(3:52)
- The Promised Land(3:56)
- Blisters(2:33)
B面
- BLT(3:33)
- Sunshine Keri(4:03)
- Down The Nile(4:06)
- Starkite(7:03)