ラーセン=フェイトン・バンド『フルムーン』
ラーセン=フェイトン・バンド(Larsen-Feiten Band)『フルムーン』(Full Moon)
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Larsen Feiten Band(ラーセン=フェイトン・バンド)の1982年リリースアルバム『Full Moon』(フルムーン)は、キーボーディストのニール・ラーセン(Neil Larsen)とギタリストのバズ・フェイトン(Buzz Feiten)を中心としたグループの2作目となる作品です。このアルバムは、R&B、ブルー・アイド・ソウル、AOR、フュージョンの要素を巧みに融合させた独特のサウンドを特徴としています[1][4]。

コンセプトと音楽性

『Full Moon』は、前作『Larsen-Feiten Band』(1980年)の路線を発展させつつ、より洗練されたサウンドを目指しています。アルバムの特徴として、インストゥルメンタル曲とヴォーカル曲が半々の割合で収録されていることが挙げられます[4]。

インストゥルメンタル曲はニール・ラーセンが、ヴォーカル曲はバズ・フェイトンが中心となって作曲しており、バンドの二枚看板である彼らの個性が存分に発揮されています。ラーセンの軽やかなキーボードとフェイトンの乾いたギターの絡みが、洒落たサウンドを生み出しています[4]。

サウンドの特徴

アルバムのサウンドは、R&Bやブルーアイドソウルをベースにしながらも、AORやフュージョンの要素を取り入れた独特の味わいを持っています。フェイトンのゆったりとしたボーカルとフェイザーを効かせたギター、ラーセンの人間味溢れるキーボードプレイが魅力的です[10]。

また、パーカッショニストのレニー・カストロ(Lenny Castro)による絶妙なリズムワークが、ルーズな中にもアクセントを加え、全体的にリラックスした雰囲気を醸し出しています[10]。

参加ミュージシャン

アルバムには以下のミュージシャンが参加しています[2][8]:

  • ニール・ラーセン(Neil Larsen):キーボード
  • バズ・フェイトン(Buzz Feiten):ギター、ボーカル
  • アート・ロドリゲス(Art Rodriguez):ドラムス
  • レニー・カストロ(Lenny Castro):パーカッション
  • ウィリー・ウィークス(Willie Weeks):ベース
  • ジム・ハセップ(Jim Haslip):ベース(Twilight Moon・Standing In Line)
  • デイヴィッド・サンボーン(David Sanborn):アルトサックス、ゲスト参加

トラックリスト

Side 1

  1. ファントム・オブ・ザ・フットライツ(Phantom Of The Footlights)
  2. 訪問者(The Visitor)
  3. トワイライト・ムーン(Twilight Moon)
  4. シエラ(Sierra)

Side 2

  1. ブラウン・アイズ(Brown Eyes)
  2. ヒーローズ・ウェルカム(Heroes's Welcome)
  3. スタンディング・イン・ライン(Standing In Line)
  4. リトル・カウ・ボーイ(Little Cowboys)

制作エピソード

アルバムはトミー・リピューマ(Tommy LiPuma)がプロデュースを担当し、前作に引き続き彼の手腕が発揮されています[4]。録音はWarner Bros. Recording Studios、Sunset Sound、Capitol Studiosで行われました[2]。

興味深いのは、アルバムの名義が "Full Moon featuring Neil Larsen & Buzz Feiten" となっていることです。これは、70年代初頭にラーセンとFeitenが参加していたニューヨークのバンド "Full Moon" への言及と考えられますが、オリジナルのバンドとは異なるメンバー構成と音楽性を持っています[4]。

発表時の反響と評価

『フルムーン』は、前作で築いたAORやフュージョンファンの支持を更に固めることとなりました。ジャジーでソウルフルな要素と、ウエスト・コースト・サウンドの爽やかさを併せ持つ作品として評価されています[10]。

特筆すべき点として、インストゥルメンタル曲「The Visitor」では、デイヴィッド・サンボーンのアルトサックスがゲスト参加し、ラーセンのハモンドオルガンとの絡みが印象的な演奏を聴かせています[4]。

まとめ

『フルムーン』は、ラーセン=フェイトン・バンド『フルムーン』を聴くの音楽性がより洗練され、バンドのコンセプトが強化された作品と言えるでしょう。R&B、ソウル、AOR、フュージョンの要素を巧みに融合させた独自のサウンドは、今日でも多くの音楽ファンに愛され続けています[10]。

Citations:
[1] http://therockasteria.blogspot.com/2021/12/larsen-feiten-band-larsen-feiten-band.html
[2] https://www.sessiondays.com/2019/11/1982-larsen-feiten-band-full-moon/
[3] https://www.metacritic.com/music/full-moon/brandy
[4] https://warmbreeze.jp/music/larsen-feiten-band-full-moon
[5] https://www.discogs.com/release/4150831-Larsen-Feiten-Band-Full-Moon-5-Featuring-Neil-Larsen-Buzz-Feiten-Larsen-Feiten-Band-Full-Moon
[6] https://www.hmv.co.jp/news/article/230221159/
[7] https://forums.stevehoffman.tv/threads/larsen-feiten-band-full-moon.946510/
[8] https://www.discogs.com/release/3459562-Full-Moon-5-Feat-Neil-Larsen-And-Buzz-Feiten-Full-Moon
[9] https://warmbreeze.jp/music/full-moon-full-moon
[10] https://note.com/calm_phlox701/n/n0bf32b8b3bb7
[11] https://en.wikipedia.org/wiki/Larsen-Feiten_Band
[12] https://www.dustygroove.com/item/165713/Larsen-Feiten-Band-Neil-Larsen-Buzz-Feiten-:Larsen-Feiten-Band-Full-Moon
[13] https://kimama-music.com/full-moon-featuring-neil-larsen-buzz-feiten/
[14] https://eastzono.seesaa.net/article/274633404.html
[15] https://www.wfmu.org/playlists/shows/33225
[16] https://diskunion.net/rock/ct/detail/0413RK8839
[17] https://www.etsy.com/listing/1474889690/full-moon-self-titled-w-neil-larsen-buzz

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