ポール・ウィリアムズ『オールド・ファッションド・ラヴ・ソング』
Paul Williams（ポール・ウィリアムズ）の1971年のアルバム『Just An Old Fashioned Love Song』（邦題：オールド・ファッションド・ラヴ・ソング）は、彼のソロキャリアにおける重要な作品の1つです。
アルバムのコンセプトと音楽性
このアルバムは、ウィリアムズがカーペンターズなどに提供して大ヒットした楽曲を自身で歌うという側面を持ちつつ、フォーキーで味わい深いサウンドを追求しています[8]。タイトルが示す通り、「古めかしい恋の歌」をテーマにした楽曲が多く収録されており、ウィリアムズの温かみのある歌声とメロディが特徴的です。
サウンドの特徴
アルバムのサウンドは、フォークロックとポップの要素を巧みに融合させています。バックバンドには、ジェームス・テイラーのバックを務めたザ・セクションのメンバーであるリーランド・スカラー（ベース）、ラス・カンケル（ドラムス）、クレイグ・ターギー（ピアノ）らが参加し、堅実なリズム隊を形成しています[8]。さらに、デヴィッド・スピノザ（ギター）やトム・スコット（サックス）といった実力派ミュージシャンも加わり、洗練されたアレンジが施されています。
制作時のエピソード
アルバムのタイトル曲「An Old Fashioned Love Song」には興味深いエピソードがあります。この曲は元々カーペンターズのために書かれましたが、リチャード・カーペンターに却下されたため、ウィリアムズ自身が録音することになりました[7]。後にスリー・ドッグ・ナイトがカバーして大ヒットさせることになります。
参加ミュージシャン
主な参加ミュージシャンは以下の通りです[1]:
- ポール・ウィリアムズ（Paul Williams）：ボーカル
- クレイグ・ターギー（Craig Doerge）：アコースティックピアノ、エレクトリックピアノ
- リーランド・スカラー（Leland Sklar）：ベースギター
- ラス・カンケル（Russ Kunkel）：ドラムス、コンガ、タンバリン
- リック・マロッタ（Rick Marotta）：ドラムス
- デヴィッド・スピノザ（David Spinozza）：アコースティックギター、エレクトリックギター
- マイケル・アトリー（Michael Utley）：オルガン
- トム・スコット（Tom Scott）：テナーサックス、フルート、クラリネット
収録曲と特筆すべき楽曲
アルバムには11曲が収録されています[8]:
Side 1
- Waking Up Alone - ウィリアムズ唯一のヒットシングル
- I Never Had It So Good（Paul Williams, Roger Nichols） - バーブラ・ストライザンドなど多くのアーティストにカバーされた名曲
- We've Only Just Begun（Paul Williams, Roger Nichols） - カーペンターズのヒット曲
- That's Enough for Me
- A Perfect Love
Side 2
- An Old Fashioned Love Song - スリー・ドッグ・ナイトがカバーして大ヒット
- Let Me Be the One（Paul Williams, Roger Nichols） - カーペンターズのカバーで有名な曲
- Simple Man（Graham Nash） - グラハム・ナッシュの楽曲をカバー
- When I Was All Alone
- My Love and I
- Gone Forever
発表時の反響
アルバムは全体的に地味な印象を与えるものの、ウィリアムズの優れたソングライティング能力と温かみのある歌声が評価されました[8]。特に「We've Only Just Begun」や「An Old Fashioned Love Song」といった楽曲は、他のアーティストによるカバーでも大きな成功を収めました。
まとめ
『オールド・ファッションド・ラヴ・ソング』は、ポール・ウィリアムズの才能が遺憾なく発揮された作品といえます。フォーキーなサウンドと心温まる歌詞、そして実力派ミュージシャンたちの演奏が見事に調和し、1970年代初頭のポップミュージックの魅力を凝縮したアルバムとなっています。ジェームス・テイラーやカーペンターズのファンにも推奨される、味わい深い11曲が収録された珠玉の作品です[8]。
Citations:
[1] https://en.wikipedia.org/wiki/Just_an_Old_Fashioned_Love_Song
[2] https://www.allmusic.com/album/just-an-old-fashioned-love-song-mw0000458863
[3] http://therockasteria.blogspot.com/2022/05/paul-williams-just-old-fashioned-love.html
[4] https://abreathoffreshair.com.au/episodes/paul-williams-woos-us-with-an-old-fashioned-love-song-and-country-singer/
[5] https://forum.amcorner.com/threads/just-an-old-fashioned-love-song-paul-williams.4081/
[6] https://www.reddit.com/r/OldSchoolCool/comments/z8s389/paul_williams_sings_just_an_old_fashioned_love/
[7] https://en.wikipedia.org/wiki/An_Old_Fashioned_Love_Song
[8] https://note.com/yuuichi2400/n/nf483bb320df6
[9] https://www.discogs.com/release/2050539-Paul-Williams-Just-An-Old-Fashioned-Love-Song
[10] https://www.reddit.com/r/OldSchoolCool/comments/z8s389/paul_williams_sings_just_an_old_fashioned_love/
[11] https://open.spotify.com/album/4I0TMuPncUDYAJORFcPOzz
[12] https://forum.amcorner.com/threads/just-an-old-fashioned-love-song-paul-williams.4081/
[13] https://www.youtube.com/watch?v=rugANIlIpbQ
[14] https://forum.amcorner.com/threads/aotw-paul-williams-just-an-old-fashioned-love-song-4327.3306/
[15] https://en.wikipedia.org/wiki/An_Old_Fashioned_Love_Song
[16] https://www.hmv.co.jp/artist_Paul-Williams_000000000057629/item_Just-An-Old-Fashioned-Love-Song_1397717
[17] https://www.hmv.co.jp/en/artist_Paul-Williams_000000000057629/item_Just-An-Old-Fashioned-Love-Song_1397717
[18] https://note.com/yuuichi2400/n/nf483bb320df6
[19] https://www.youtube.com/watch?v=6TX9rn4xFck
[20] https://www.allmusic.com/album/just-an-old-fashioned-love-song-mw0000458863
[21] https://www.disk-market.com/?pid=71430546
[22] https://secondhandsongs.com/work/21388/all
[23] https://diskunion.net/rock/ct/detail/1008889235
[24] https://www.discogs.com/master/207887-Paul-Williams-Just-An-Old-Fashioned-Love-Song
[25] https://www.allmusic.com/album/just-an-old-fashioned-love-song-here-comes-inspiration-mw0002038301
[26] https://www.youtube.com/watch?v=wX747KybC5I
[27] https://forum.ukuleleunderground.com/threads/just-an-old-fashioned-love-song.133925/
