ザ・デレク・トラックス・バンド『オールレディ・フリー』を聴く

ザ・デレク・トラックス・バンド『オールレディ・フリー』を聴く
ザ・デレク・トラックス・バンド『オールレディ・フリー』

ザ・デレク・トラックス・バンド(THE DEREK TRUCKS BAND)の『オールレディ・フリー(Already Free)』です。

70年代のサザンロックやウエストコースト系のロックをほうふつとさせるアメリカのロックらしい作品です。
バンドリーダーでギタリストのデレク・トラックスが弾くギターは軽やかで、のびのびと唄っています。
サザンロック系には違いないけど、あの特有のねっとり感はあまりない明るいブルースですね。

1曲目の「Down In The Flood」はボブ・ディランのカバー。
NHKのFMからこの曲が流れてきたのを初めて聴いたときは「これは買いだ」と思いましたが、この第一印象はアタリでしたね。
7曲目の「Our Love」はウエストコースト系のロックのようなメロディアスで爽やかな楽曲です。

デレク・トラックスは1979年生まれで、彼のオジサンにはオールマン・ブラザーズ・バンドのブッチ・トラックスがいます。
そんなわけでオールマン・ブラザーズ・バンドのギタリストでもあります。
そういう意味では、サラブレッドですね。
名前のデレクはクラプトンが在籍したデレク・アンド・ドミノスからとられたのだとか。
彼の愛器はギブソンのSG、エフェクターはほとんど使わないそうです。

彼は2006年のエリック・クラプトンの来日の時にはツアーメンバーとして同行しています。
幸運なことにその時の武道館でのライブはナマで観ることができました。
終盤に「Motherless Children」を演奏したときのクラプトンらギタリスト三人(ERIC CLAPTON 、DEREK TRUCKS、DOYLE BRAMHALL )のパフォーマンスには鳥肌が立ったことを憶えています。

ちなみにデレク・トラックスはアメリカの音楽誌のローリング・ストーンで2007年に新世代のギターの神(The New Guitar Gods)に、ジョン・メイヤー、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのジョン・フルシアンテとともに選ばれました。

トラックリスト

  • Down In The Flood
  • Something To Make You Happy
  • Maybe This Time
  • Sweet Inspiration
  • Don't Miss Me
  • Get What You Deserve
  • Our Love
  • Down Don't Bother Me
  • Days Is Almost Gone
  • Back Where I Started
  • I Know
  • Already Free

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