セルソ・フォンセカ『ナチュラル』を聴く。

セルソ・フォンセカ『ナチュラル』を聴く。
セルソ・フォンセカ『ナチュラル』

夏にはピッタリの1枚! この夏、ちょっとはまっています。

セルソ・フォンセカ(Celso Fonseca)の『ナチュラル(Natural)』です。
セルソ・フォンセカはブラジルのブラジルの作曲家、プロデューサー、ギタリスト、ヴォーカリスト。
本作は2003年に発表されましたが、今聴いても、まったく古臭さを感じさせません。

『彼女はカリオカ(Ela e Carioca)』とかをカバーしているせいかもしれませんが、甘く静かで浮遊感のある歌い方は聴いていて「ちょっとジョアン・ジルベルトみたいだな」と思いました。
とはいってもジョアン・ジルベルトほど、プリミティブではありません。
もっとポップでモダン、今風の味付けにしたAORっぽい感じです。
ちなみに8曲目に入っている「彼女はカリオカ」で一緒に歌っている女性はシベーリ(Cibelle)というミュージシャンで、後にブラジリアンテイストの混じったエレクトロニカで実験的な無国籍ともいえるアルバムを制作しているミュージシャンらしいです。

リゾート気分に浸れる

ソフトなジャズやフュージョンが好きな人にはオススメです。
ボビー・コールドウェルやセシリオ&カポノなどに通じる夏のリゾートの香りがします。
やわらかく歌うヴォーカルはもちろん、ギターやパーカッション、アレンジ、プロデュースも本人がやっています。
ほかのアルバムも、聴いてみようかな…。

ジャケットのデザインも夏らしいブルーの効いた写真を使っていて秀逸です。

海の見えるホテルのテラスなんかで、聴くなら最高なんでしょうが、自宅にいながらにして海辺のリゾートにいるような、そんな気分が味わえます。
とりあえず夕立の後に庭の見える縁側に椅子を引っ張り出して氷をガシガシ入れた大きめのコップにダイキリをたっぷりと入れて、これを聴きながら翻訳物のミステリーなんかを読んだりしたら、けっこう、幸せな気分に浸れるのでないでしょうか?
本当ならフローズンダイキリなら、よりベターなんですが…。

トラックリスト

  • Bom Sinal
  • Sem Resposta
  • A Origem da Felicidade
  • The Night We Called It a Day
  • Meu Samba Torto
  • Febre
  • Consolacao
  • Ela e Carioca
  • Teu Sorriso
  • Slow Motion Bossa Nova
  • Minha Dalva de Oliveira
  • Buteco

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