
数年来、いや数十年来、行きたいとずーっと思っていた山下達郎の『Performance 2010』ツアーライブを山形県民会館で観てきました。
8月最後の日曜だというのに、今日もうだるような暑さ。
こんな8月の最後の日曜の夕暮れは、夏のイメージの達郎にはピッタリです。(最近の若い人は例のクリスマスの曲のせいで冬のイメージらしい…)
達郎ファンの妹と一緒だったせいもあり、少しばかり早めに家を出て会場の近くにある栄玉堂という甘味所で彼女はあんみつを私はカキ氷(ミルク)を久しぶりに食べる。
夕暮れのなか、会場への道のりをライブに行くのであろうおじさん、おばさん達がゾロゾロと歩いている集団に混ざりながら、きっと『さよなら夏の日』とかやるんだろうな、などと本日のセットリストをニヤニヤと思い描きながら歩いていく。
開場は午後5時半、開演は午後6時。
山形県民会館には5時半を5分ぐらいまわった頃に到着。
会場に入ると早速、グッズを購入するために列に並び値段も手ごろな手ぬぐいとキーホルダーを購入。
さほど待つこともなくグッズが買えたので会場に入って待つことしばし。
席は最後列ですが狭いうえ会場の傾斜があるためパフォーマンスは支障なく観ることができます。
周りを見渡すと四十代前後のおじさんやおばさんの姿が目立ちます。
ほぼ、定刻通りに開演のブザーが鳴る。
10分も待たないうちに客電が消え、暗がりからバックミュージシャンと達郎が登場。
ステージ上のセットも爽やかな風景のきれいなものでお金が掛かっている感じがします。
途中のMCでは、この会場の場合ステージが狭くてセットを組むのに苦労したと言っておりました。
デビュー35周年のツアーというということで、オープニングはおめでたい曲で始まりました。
2曲目はギターを弾く人にはたまらない、イントロの16ビートのカッティングがチョーカッコイイ曲。
セットリストもちゃんと載せたいところですがMCで「掲示板やブログ等では配慮してください」との話もあったのでここは涙を呑んで書きません。
演奏した楽曲は全体的に初期から中期にものが多く9割がたは、ほとんど知っている曲ばかりで昔からのファン冥利に尽きるもでした。
それにしてもテレキャスターで16ビートをラクラクと刻む、あのカッティングは何なんでしょう?
ほとんど手首だけを使って楽に弾いてる感じですが、それだけでも観る価値ありです。
大学生の時には「FOR YOU」というアルバムのA面1曲目「SPARKLE」を聴き、そのカッティングにギターを弾いている奴らはみんな打ちのめされたものです。
あのシャリシャリとしたイントロはみんなコピーしていましたね。
声も本人は57歳と言っておりましたが57歳と思えないほどツヤがあり声量もありました。
ファルセットで少しばかり出ないところなどもありましたが、それはご愛嬌ということで…。
3時間を越える公演は途中休憩もなく、終了したのは9時を少々まわった頃。
構成もアカペラがあったり、カラオケでの唄があったり、他の人のカバーがあったり、ヒット曲があったり、遊び心のあるパフォーマンスがあったりと観客を飽きさせないサービス精神旺盛なものです。
噂では聞いていましたが完璧主義者と噂される彼の音楽哲学を体現するような本当に素晴らしいステージでした。
なかなかチケットを取るのが難しいミュージシャンですが、ジャンルに関わらず音楽をやっている人には是非とも観て欲しいライブです。
MCによれば山形は12年ぶりの公演だそうです。
今後、ライブ活動が増えると言っておりましたが、機会があれば是非また観てみたいと想いを強くするのでした…。
Performance 2010セットリスト(2014.12.10追記)
- HAPPY HAPPY GREETING
- SPARKLE
- DAYDREAM
- ドーナツ・ソング
- 僕らの夏の夢
- WINDY LADY(シュガーベイブ時代のアレンジの完コピ)
- 砂の女
- SOLID SLIDER
- 潮騒
- 2000トンの雨
- MOST OF ALL(アカペラ)
- I ONLY HAVE EYES FOR YOU(アカペラ)
- クリスマス・イヴ
- 希望という名の光
- さよなら夏の日
- 今日はなんだか
- LET'S DANCE BABY(曲間に吉岡治&演歌メドレー)
- アトムの子
- LOVELAND,ISLAND
- 街物語
- RIDE ON TIME
- いつか ( SOMEDAY )
- DOWN TOWN
- YOUR EYES
ライブ・セットリスト情報サービス【 LiveFans (ライブファンズ) 】 より引用
メンバー
- 山下達郎(Vocal,Guitars)
- 小笠原拓海(Drums)
- 伊藤広規(Bass)
- 佐橋佳幸(Guitar)
- 難波弘之(Acoustic Piano, Keyboards)
- 柴田俊文(Keyboards)
- 土岐英史(Sax)
- 国分友里恵(Background Vocal)
- 佐々木久美(Background Vocal)
- 三谷泰弘(Background Vocal)