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カーラ・ボノフ『ささやく夜』

カーラ・ボノフ『ささやく夜』
カーラ・ボノフ(Karla Bonoff)『ささやく夜』(Restless Nights)

Karla Bonoff(カーラ・ボノフ)の2枚目のアルバム『Restless Nights』(邦題:ささやく夜)は、1979年にColumbia Recordsからリリースされました。
このアルバムは、ボノフの繊細な歌声とソングライティングの才能を引き続き披露しつつ、より洗練されたサウンドを追求した作品となっています[1][2]。

『ささやく夜』の音楽性とサウンドの特徴

『ささやく夜』はボノフのデビューアルバムの路線を踏襲しつつ、よりポップな要素を取り入れた作品となっています[2]。
アルバム全体を通して、ウェストコーストロックの影響が色濃く感じられます。特に、オープニング曲「Trouble Again」は後期イーグルスを彷彿とさせるロック調の楽曲となっています[5]。

一方で、タイトル曲「Restless Nights」や「The Letter」といったバラード曲では、ボノフの繊細な歌声と心に響く歌詞が際立っています[5]。
また、トラディショナルな民謡「The Water Is Wide」のカバーでは、ボノフの独自のアレンジが施されており、彼女の音楽性の幅広さを感じさせます[5][6]。

制作と参加ミュージシャン

アルバムのプロデュースは、ボノフの盟友であるケニー・エドワーズ(Kenny Edwards)が担当しました[5]。
参加ミュージシャンには、当時の西海岸音楽シーンを代表する豪華な顔ぶれが揃っています。

主な参加ミュージシャンは以下の通りです[1][5][12]:

  • カーラ・ボノフ(Karla Bonoff):ボーカル、バックボーカル、アコースティックギター、アコースティックピアノ
  • アンドリュー・ゴールド(Andrew Gold):エレキギター、エレクトリックピアノ、パーカッション
  • ダニー・コーチマー(Danny Kortchmar):エレキギター
  • ワディ・ワクテル(Waddy Wachtel):エレキギター
  • ダン・ダグモア(Dan Dugmore):エレキギター
  • エド・ブラック(Ed Black):エレキギター
  • デビッド・リンドレー(David Lindley):アコースティックギター
  • ドン・グロルニック(Don Grolnick):アコースティックピアノ、エレクトリックピアノ
  • ケニー・エドワーズ(Kenny Edwards):ベース、バックグラウンドボーカル
  • ラス・カンケル(Russ Kunkel):ドラムス
  • リック・マロッタ(Rick Marotta):ドラムス
  • スティーブ・フォーマン(Steve Forman):パーカッション
  • ドン・ヘンリー(Don Henley):バックグラウンドボーカル
  • J.D.サウザー(J.D. Souther):バックグラウンドボーカル
  • ジャッキー・デシャノン(Jackie DeShannon):バックグラウンドボーカル(4)
  • ウェンディ・ウォルドマン(Wendy Waldman):バックグラウンドボーカル
  • ジェームス・テイラー(James Taylor):アコースティックギター(9)、バックグラウンドボーカル(9)
  • ガース・ハドソン(Garth Hudson):アコーディオン(9)

特筆すべきは、「The Water Is Wide」でのジェームス・テイラーとガース・ハドソンの参加です。
テイラーのアコースティックギターとバックグラウンドボーカル、ハドソンのアコーディオンが、楽曲に深みと味わいを加えています[6][25]。

トラック・リスト

Side 1

  1. 涙に染めて(Trouble Again) - 3:37
  2. ささやく夜(Restless Nights) - 5:18
  3. 手紙(The Letter) - 2:47
  4. 眩しいひと(When You Walk in the Room) - 3:00
  5. ただひとり思い(Only a Fool) - 6:07

Side 2

  1. ベイビー・ドント・ゴー(Baby Don't Go) - 3:19
  2. 静かに燃えて(Never Stop Her Heart) - 4:49
  3. ラヴィング・ユー(Loving You) - 3:26
  4. 哀しみの水辺(The Water Is Wide) - 4:56

発表時の反響と評価

『ささやく夜』は、発売当時はそれほど大きな商業的成功を収めませんでしたが、批評家からは概ね好意的な評価を受けました[14]。
アルバムはBillboardアルバムチャートで31位、オーストラリアのKent Music Reportで66位を記録しています[1]。

Rolling Stone誌のDon Sheweyは、「Trouble Again」と「Baby Don't Go」を「速くて楽しく、使い捨てられる - つまり、ポップシングルがあるべき全てのもの」と評価しました[1]。
一方で、The New York Timesは『Restless Nights』を「今年最も素晴らしいアルバムの1つ」と称賛し、「優雅に歌われ、その楽器のサポートも同様に純粋である」と評しました[1]。

特筆すべき点

  1. ソングライティングの成熟: デビューアルバムと比較して、より洗練された楽曲が収録されています。
    特にタイトル曲「Restless Nights」は、ボノフの代表作の1つとして高く評価されています[25]。
  2. カバー曲の選択: 「The Water Is Wide」や「When You Walk in the Room」(Jackie DeShannon作)といったカバー曲の選択とアレンジが秀逸で、ボノフの音楽性の幅広さを示しています[1][6]。
  3. 豪華ゲストミュージシャン: James Taylor、Don Henley、Garth Hudsonといった大物アーティストの参加が、アルバムの魅力を高めています[6][25]。
  4. 長期的な評価: 発売当時はそれほど注目されませんでしたが、時間の経過とともに再評価され、現在では1970年代の隠れた名盤として認識されています[24][25]。

『ささやく夜』は、カーラ・ボノフの才能と1970年代後半のウェストコーストミュージックシーンの魅力が凝縮された作品といえるでしょう。
繊細な歌声、心に響く歌詞、洗練されたサウンドが見事に調和した本作は、今なお多くのリスナーを魅了し続けています。

Citations:
[1] https://en.wikipedia.org/wiki/Restless_Nights_(Karla_Bonoff_album)
[2] https://albumreviews.blog/reviews/1970s-album-reviews/karla-bonoff-album-reviews/
[3] https://audienceaccess.co/show/APP-6462
[4] https://performingsongwriter.com/happy-birthday-karla-bonoff/
[5] https://note.com/yuuichi2400/n/nc5a6b5f7a7c1
[6] https://warmbreeze.jp/music/karla-bonoff-restless-nights
[7] https://www.hmv.co.jp/en/artist_Karla-Bonoff_000000000000662/item_Restless-Nights_195817
[8] https://vinyldistractions.com/karla-bonoff-karla-bonoff/
[9] https://www.discogs.com/release/6378935-Karla-Bonoff-Restless-Nights
[10] https://www.discogs.com/ja/release/5498124-Karla-Bonoff-Restless-Nights
[11] https://www.hmv.co.jp/artist_Karla-Bonoff_000000000000662/item_Restless-Nights-%E3%81%95%E3%81%95%E3%82%84%E3%81%8F%E5%A4%9C-Ltd_7097156
[12] https://www.sessiondays.com/2020/07/1979-karla-bonoff-restless-nights/
[13] https://www.discogs.com/ja/release/4125704-Karla-Bonoff-Restless-Nights
[14] https://theband.hiof.no/albums/restless_nights.html
[15] https://www.hmv.co.jp/artist_Karla-Bonoff_000000000000662/item_Restless-Nights_195817
[16] https://www.bgo-records.com/product/bgocd1126-karla-bonoff-restless-nights-wild-heart-of-the-young/
[17] https://vinyldistractions.com/karla-bonoff-restless-nights/
[18] https://www.allmusic.com/album/restless-nights-mw0000201968
[19] https://www.newjerseystage.com/asburymusic.com/getarticle2.php?titlelink=she-really-touches-your-heart-karla-bonoff-live-at-apac
[20] https://albumreviews.blog/reviews/1970s-album-reviews/karla-bonoff-album-reviews/
[21] https://en.wikipedia.org/wiki/Waddy_Wachtel
[22] https://www.youtube.com/watch?v=MHOCi74Wz0M
[23] https://www.karlabonoff.com
[24] https://ontherecords.net/2020/03/karla-bonoff/
[25] https://albumreviews.blog/2024/04/02/10-best-karla-bonoff-songs/
[26] https://en.wikipedia.org/wiki/Karla_Bonoff_(album)
[27] https://note.com/yuuichi2400/n/nc5a6b5f7a7c1

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