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ザ・パワー・ステーション『ザ・パワー・ステーション』

ザ・パワー・ステーション『ザ・パワー・ステーション』
ザ・パワー・ステーション(The Power Station)『ザ・パワー・ステーション』(The Power Station)

『The Power Station』(ザ・パワー・ステーション)は、1985年にリリースされた同名スーパーグループの唯一無二のデビュー作であり、当時の音楽シーンに鮮烈な印象を残したアルバムです[1]。

『ザ・パワー・ステーション』のコンセプトと誕生の経緯

本作は、デュラン・デュランのジョン・テイラーとアンディ・テイラーが、彼らの憧れのシンガー、ロバート・パーマーを迎え、「CHIC」の名ドラマー、トニー・トンプソンとともに結成したプロジェクトから誕生しました。
バンド名は、ニューヨークの著名な録音スタジオ「Power Station Studio」に由来しています。
当初の構想では複数のヴォーカリストを招く予定でしたが、パーマーの圧倒的なパフォーマンスを前に急遽プランを変更し、全曲で彼を起用することになりました[2]。

音楽性・サウンドの特徴

本作の音楽性は、ロックとファンク、ポップスを融合させたエネルギッシュなサウンドが核です。
特に、リズム・セクションはファンク・バンドCHICで経験を積んだトンプソン(ドラム)とバーナード・エドワーズ(プロデューサー)の影響で、タイトかつ力強いビートが特徴です。
ゲートエフェクトを効かせた80年代的ドラム、アンディ・テイラーの骨太なロック・ギター、ジョン・テイラーのグルーヴィーなベースラインが重厚なグルーヴを生み出しています。
また、T-REX「Get It On」のカバーや、アイズレー・ブラザーズ「Harvest For The World」のカバーを含む構成も話題となりました[3]。

参加ミュージシャン

主要メンバーはロバート・パーマー(ヴォーカル)、アンディ・テイラー(ギター)、ジョン・テイラー(ベース)、トニー・トンプソン(ドラム)。加えて、追加ミュージシャンとしてマイケル・デ・バレス(ヴォーカル/ツアー時)、バーナード・エドワーズ(プロデュース)、CHICの関連メンバーや多数のブラス隊などが参加しています[1]。

The Power Station

  • ロバート・パーマー(Robert Palmer)- リード・ボーカル
  • アンディ・テイラー(Andy Taylor)- ギター
  • ジョン・テイラー(John Taylor)- ベース
  • トニー・トンプソン(Tony Thompson)- ドラム

ゲスト・ミュージシャン

  • バックボーカル:カーティス・キング・ジュニア(Curtis King Jr)、フォンジー・ソーントン( Fonzi Thornton)、B.J.ネルソン(B.J. Nelson)、チャーメイン・バーチ(Charmaine Burch)
  • ブラスセクション:レニー・ピケット(Lenny Pickett)、マーク・ペンダー(Mark Pender)、スタン・ハリソン(Stan Harrison)、“ハリウッド”ポール・リテラル("Hollywood" Paul Litteral)、マーズ・ウィリアムズ(Mars Williams)
  • キーボード:ウォーリー・バダロウ(Wally Badarou)、デヴィッド・ルボルト(David LeBolt)、ロバート・サビーノ(Robert Sabino)、ルパート・ハイン(Rupert Hine)
  • パーカッシブ・エフェクト:ロジャー・テイラー(Roger Taylor)、ジミー・ブラロウワー(Jimmy Bralower)

制作時のエピソード

デュラン・デュランの多忙な活動からの“息抜き”として始まった本プロジェクトですが、パーマーの個性とバンドの化学反応によって単発を超えた成果を生みました。
最初は歌手を各曲ごとに変えるというアイディアもあり、ミック・ジャガーやビリー・アイドルらにもオファーがされていました。
また、プロデューサー候補にナイル・ロジャース(CHIC)も検討されましたが多忙のため、同じCHICのエドワーズが抜擢され、後のサウンドに重要な役割を果たします。
録音・ミックスはニューヨークのマスターディスクで行われました[2]。

反響・評価

アルバムは全米アルバムチャート6位、全英12位を記録し、世界的ヒットとなりました。
シングル「Some Like It Hot」は米英ともにトップ10入りし、「Get It On」もチャートを賑わせました。
当時の音楽誌でも、ロック的なダイナミズムとファンクのセンスが高評価されました。
その後、ロバート・パーマーは自身のソロ活動を優先したため、ツアー時はマイケル・デ・バレスをヴォーカルに迎え、1985年のライブエイドにも出演しています[4]。

特筆すべき事項

アルバムの最大の魅力は、異なる音楽的背景を持つメンバーによる唯一無二のケミストリーにあります。
デュラン・デュラン流儀の先鋭的ポップと、CHIC由来のグルーヴ、そしてパーマーの男気あるソウルが融合し、「ロック+ファンク」という新たな地平を切り開きました。
一度きりのプロジェクトにも関わらず、今なお80年代ロック史に名を刻む名盤と語られる理由は、その音の斬新さと時代を象徴するパワフルなサウンドに他なりません[3]。

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  1. https://albumart.bau-haus.com/2021/05/the-power-station-the-power-station/
  2. https://en.wikipedia.org/wiki/The_Power_Station_(album)
  3. https://soundvapors.com/the-power-station-35th-anniversary/
  4. https://en.wikipedia.org/wiki/The_Power_Station_(band)
  5. https://www.big.or.jp/~great/feat/palmer/power.html
  6. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3_(%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%89)
  7. http://www.tmq-web.com/2003/11/the-power-stati.html
  8. https://www.youtube.com/watch?v=podbOn6Wcts
  9. https://postpunkmonk.com/2023/08/30/the-second-power-station-album-was-the-clear-runt-of-the-litterfor-all-involved/
  10. https://www.youtube.com/channel/UCs6SwhdpttbEkr5Pnt4nrUw
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