東京ドームで行われたイーグルスのライブに行ってきました。
開場は15時30分、開演は17時。
ドームの入り口は予想通りかなり混雑していましたが開演の5分ぐらい前に入場することができ、ちょうどよいタイミングです。
客席は若い人たちも結構いましたが、やはり中高年のおじさんの姿が目立ちます。
50代のご夫婦と思われる方々も多くみられました。
会場に入るとSEでレッド・ホット・チリ・ペッパーズの「ハイアー・グラウンド」が使われていました。
今回はアリーナのBブロック、16列目というわりとよさげな席と思いきや、ファースト側のかなり右よりの席でステージは左手の遥か遠くにミュージシャンの姿がわかる程度といったロケーションです。
もっともステージの左右に据えられた巨大スクリーンの右側のスクリーンを見るにはちょうどよい場所です。
17時を15分程度まわったあたりで客電が落ちて場内は暗くなりましたが17時開演と、わりと早い時間なのとドームで外光がはいるために会場内は明るく「行くぞっ!」という高揚感にはややかけます。
開演
ステージはグレン・フライの「コンバンハ、トウキョー!」で始まりました。
1曲目は「Seven Bridges Road」という彼らの「Eagles Live」というアルバムに収められた楽曲です。
ステージ正面でスツールに腰掛けた四人のメンバーが並びアカペラで唄いはじめました。
ドームはさほど音響に関しては期待していないのですが席がかなり右側のためか音が回って少々気になります。
2曲目は「Long Road Out of Eden」という2007年に発表された新しいアルバムからの楽曲でしたが、このアルバムは購入していないので初めて聴きます。
所詮、自分は1976年に発表された「Hotel California」までのファンなんですよねぇ…。
ホテル・カリフォルニア
…と、思ったら4曲目でこれを聴くために足を運んだ「Hotel California」が早くも披露されました。
彼らの「Farewell I Tour: Live From Melbourne」というライブDVDと同じ雰囲気です。
トランペットの哀愁漂うソロから導入される十二弦ギターの印象的なイントロ。
「Hotel California」は、なんでトランペットのソロで入るようになちゃったんだろう?
イーグルスってあくまでもソリッドなギターバンドであってほしいのに、この入り方は少々残念です。
ホテル・カリフォルニアのギターパートを、ほとんど一人でつくったというドン・フェルダーは当の昔に脱退して当然いません。
代わりにスチュアート・スミスというギタリストがサポートしています。
ギターソロはジョー・ウォルシュとスチュアート・スミスのツインギターの掛け合いが聴けましたが、ロック史上に残るというギターソロの片方がサポートメンバーというのは少々、さびしい気もします。
スチュアート・スミスはジョー・ウォルシュよりギターは上手いと思いますが、いかんせんサポートメンバーのためかフロントにでて自由に弾くという感じはありません。
そのため上手いけど、あまり印象に残らない無難なプレイになっている気がします。
こういう、バンドの代表曲の一番の見せ所をサポートメンバーが演じなければならないというのは少々悲しいですね。
このあたり、演じるスチュアート・スミスの悲哀も感じます。
それにしても、彼らのもっとも有名でもっとも売れた楽曲を4曲目でやってしまうのは、いったい、どういうこと?
安定感のあるステージ
ヴォーカルとドラム担当でイーグルスの中心メンバーであるドン・ヘンリーは、貫禄がついて「ホワイト・ハウス」というアメリカのドラマで大統領を演じたマーティン・シーンみたいでした。
ドン・ヘンリーはもちろんですが、ヴォーカルの音は全体的にイコライジングしていじっている感じで妙に高音が強調され中音域が薄く少々、不自然な感じがします。
昔のライブDVDやアルバムを聴くと、はっきりわかりますがドン・ヘンリーのヴォーカルは、ずいぶん衰えましたね…。
それでもメンバーのコーラスはとてもよかったです。
こういうスタジアムクラスの会場でのライブには、こうしたコーラスをちゃんと聴かせるロックバンドがよく似合います。
元気だったのはギターのジョー・ウォルシュ。
特に終盤は彼が昔、在籍していたバンドのジェームス・ギャングやソロアルバムからの楽曲も取り上げられギターを弾きまくっていました。
ジョー・ウォルシュがこんなにフロントに出るならティモシー・B・シュミットもソロアルバムからのナンバーを何曲かやってほしかったですね。
ライブの構成は間に15分ほど休憩を挟んだ二部構成。
二部の最後は「駆け足の人生」です。
ハードなギターのリフで始まるイントロが聴こえたときには、場内が「おーっ」と少しばかりどよめきました。
アンコールはグレン・フライの歌う「Take It Easy 」で始まり、オーラスは「Desperado」。
60代半ばのおじいさんの域に足を一歩踏み入れたメンバーたちに全盛期のプレイを望むのは少々、酷かもしれません。
凝った演出はありませんでしたが、ほぼ3時間という長丁場をサービス精神たっぷりに演奏してくれて感謝です。
メンバー
- グレン・フライ
- ドン・ヘンリー
- ジョー・ウォルシュ
- ティモシー・B・シュミット
セットリスト
▼セットリストはいろんな人のブログを参考にさせていただきました。
- Seven Bridges Road
- How Long
- I Don't Want to Hear Anymore
- Hotel California
- Peaceful Easy Feeling
- I Can't Tell You Why
- Witchy Woman
- Lyin' Eyes
- Boys of Summer
- In The City
- The Long Run
- No More Walks In The Wood
- Waiting in the Weeds
- No More Cloudy Days
- Love Will Keep Us Alive
- Best of My Love
- Take It To The Limit
- Long Road Out Of Eden
- Walk Away
- One Of These Nights
- Life's Been Good
- Dirty Laundry
- Funk #49
- Heartache Tonight
- Life In The Fast Lane
- Take It Easy
- Rocky Mountain Way
- Desperado