ケニー・ランキン『ライク・ア・シード』を聴く
ケニー・ランキン『ライク・ア・シード』
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ケニー・ランキン(Kenny Rankin)の『ライク・ア・シード(LIKE A SEED)』です。
リリースは1972年。
世に隠れた名盤といわれるものは、いろいろありますが、本作もそうした1枚ではないでしょうか。
ケニー・ランキンの人柄が伝わるような温かで優しいアルバムです。
無印良品的な品の良さを感じます。

ケニー・ランキンは1940年に生まれたアメリカのシンガーソングライター。
小学校の頃、合唱団に入っていたそうですが、さもありなんといった風で、とにかく歌が上手です。
そして、声もイイ。
声がもう、楽器といった感じ。
甘い歌声で、透明感のある高音はのびやか。
また、アコースティックギターの腕も確かでボブ・ディランのフォークからロックへの入り口となったアルバム『Bringing It All Back Home』ではギターでも参加しています。

ギターも上手い:ケニー・ランキン『ライク・ア・シード』を聴く

ギターも上手い

全体のテイストとしてはジェームス・テイラーあたりと似たような感じもありますが、時代のせいか楽曲によってはちょっとサイケな感じのロックもあります。
現在、聴くと日本の70年代のロックやニューミュージックにも似た雰囲気もあり、どこかで聴いたことがあるようなサウンド。
自分がシングルカットするなら「ライク・ア・シード」、「ピースフル」、「アイ・ウォズ・ボーン」の3曲でしょうか。

アルバムタイトルにもなった「ライク・ア・シード」のオープニングはランキンの4人の子ども達のコーラスがフィーチャーされたアットホームな雰囲気の佳曲。
3曲目の「ピースフル」は長男の誕生を歌ったもので、アメリカの大物ヴォーカリスト、ヘレン・レディがカバーしヒットさせました。
上記の二曲はカーペンターズが歌ってもおかしくないような優しく端正な楽曲。
そうした意味では、この二曲は老若男女、誰にでもおススメできるし、誰からも受け入れてもらえるようなポップスです。
一方、「アイ・ウォズ・ボーン」はマイク・ディージーのサイケなギターソロが聴けるグリニッジビレッジ風なアメリカンロック。

参加ミュージシャンも豪華。
ギターのマイク・ディージーはビーチ・ボーイズの『ペットサウンズ』にも参加したギタリスト。
キーボードで参加のラリー・ネクテルはサイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」でピアノを弾いています。
ドラムではジョン・レノンやジョージ・ハリスンのバックも務めた大物ドラマーのジム・ケルトナーの名前があります。
こういう、アルバムはもっといろんな人に聴いてもらいたいと思います。
ちなみに、ケニー・ランキンは2009年6月に肺癌で亡くなりました。

トラックリスト

  1. ライク・ア・シード(LIKE A SEED) - 4:00
  2. イエスタデイズ・ライズ(YESTERDAY'S LIES) - 4:02
  3. ピースフル(PEACEFUL) - 3:08
  4. サムタイムス(SOMETIMES) - 3:59
  5. カミン・ダウン(COMIN' DOWN) - 4:08
  6. ストリングマン(STRINGMAN) - 2:57
  7. アースハート(EARTHEART) - 4:50
  8. バッド・タイムズ・メイク・ユーストロング(BAD TIMES MAKE YOU STRONG) - 4:21
  9. ユー・アー・マイ・ウーマン(YOU ARE MY WOMAN) - 3:44
  10. アイ・ウォズ・ボーン(I WAS BORN) - 4:20
  11. イフ・アイ・シュッド・ゴー・トゥ・プレイ(IF I SHOUD GO TO PRAY) - 3:17

パーソネル

  • プロデュース:モンテ・ケイ&ジャック・ルイス
  • ケニー・ランキン(ヴォーカル、ギター)
  • マイク・ディージー(ギター、サックス)
  • ジム・ホーン(サックス、フルート、etc)
  • ラリー・ネクテル(キーボード)
  • ヴィクター・フェルドマン(キーボード)
  • ゲイル・レヴァン(ハープ)
  • マックス・ベネット(ベース)
  • リー・スクラー(ベース)
  • ジョン・ゲラン(ドラムス)
  • ジム・ケルトナー(ドラムス)
  • ゲイリー・コールマン(パーカッション)

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