映画『インサイド・ルーウィン・デイヴィス』を観る
映画『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』を観る
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映画『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』を観た。
時代は1961年。
主人公はニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジで歌う、売れないフォーク歌手のルーウィン・デイヴィス。

映画は彼の数日間の生活を描いている。
金はなく、住む場所もなく知り合いアパートメントを訪ねソファーに寝るような毎日を送る主人公。
友達の女の子を妊娠させてしまったりするのはお決まりの感じもする。

映画のベースになっているのはデイヴ・ヴァン・ロンク『グリニッチ・ヴィレッジにフォークが響いていた頃―デイヴ・ヴァン・ロンク回想録』。
デイヴ・ヴァン・ロンクはグリニッジ・ヴィレッジ・フォーク・シーンの中核的存在だった。

全体に漂うのは、乾いた閉塞感。
「売れない」、「金がない」という状況を何とかしたいが何ともできない。
ミュージシャンとしてのプライドもある。
理想と現実のはざまを揺れ動くアーティストによくある葛藤をユーモアを交え描いている。

監督は『ファーゴ』、『ノーカントリー』を撮ったコーエン兄弟。
コーエン兄弟の撮る映画は冬がよく似合う。

主人公を演じたオスカー・アイザックはジュリアード音楽院を卒業したのだとか。
そのせいか、オープニングでギターを弾きながら歌う姿は堂に入ったもの。

最後にボブ・ディランを思わせるシルエットのミュージシャンがステージで歌うシーンが印象的。

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