クロスビー、スティルス&ナッシュのライブを東京国際フォーラムで観る
当日券売り場に貼ってあったポスター
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昨年の12月、暮れも押し迫った頃、東京に住む友人からメールがあった。
「3月にKISSが来日するけど、行きませんか? ももいろクローバーZも競演するそうです…」との旨。
KISSは中学生の頃は、まぁ、人並みに程度には聴いたが、流石にこの年齢でKISSのライブに身をゆだねるというのは、やや厳しい。
ももいろクローバーZは言わずもがなである。
とは言え、友人とはこうしたLIVEでも観に行かないと会う機会もない。
そこで、ネットを調べてみるとクロスビー、スティルス&ナッシュが来るではないか。
「KISSは厳しいけどCS&Nなら、行ってもいいです」と返事を入れる。
年が明け1月の半ば、今回はパスかなと思っていた頃、その友人から「CS&Nのチケットお願いします」とメールがある。
そんな顛末での、今回のライブ参加となった。

クロスビー、スティルス&ナッシュのライブ
このライブもスマホでの撮影はOK

会社に午後から休みをいただき、新幹線で東京に向かう。
東京駅から会場のある有楽町の駅に着いたのは開場になる18時の5分ほど前。
先にグッズでも購入しようと思ったが、友人のチケットも持っているので、仕方なく入り口で待つこととする。
前を通り過ぎる人は50代をこえたオジサンの姿が多い。
40代以下は、まず見かけず、自分ですら若いほうかなと思うほど。
待つこと、40分。
スーツ姿の友人が登場。
持ち物検査もなくチケットを切ってもらい、エスカレーターを登る。
スマートフォンでの撮影ならOKらしい。(最近、こういうのが増えた)
登った先のエントランスにはグッズ売り場に並ぶ人の列。
さほど、長くはなさそうだ。
自分たちの前に並んだサングラスをかけ、黒々とした髪を丸刈りにしたとっちゃん坊やみたいなオジサンに、いきなり声をかけられる。
「お兄さんたち、幾つ?」「ウッドストック知らないでしょう?」と大きな声。
「俺は年間30回は洋楽のライブに行くよ!」。
面倒臭そうな人かなと思い、「はぁ…!」とか「すごいですねぇ」と言って相手にするのを控える。
先ほどのオジサンは、こちらのリアクションが拍子抜けのためか、違う列の若い人に大きな声で話しかけている。
並ぶこと15分。
友人はプログラム、自分はいつものキーホルダーを購入。
プログラムもそそられるのだけれど、荷物になるのでいつもキーホルダーなどの小物にしてしまう。
会場にはいると席は1階の中ほど右側。
これまで、様々なライブに出かけたが今日ぐらい50代、60代のオジサン率の高いライブは初めてのような気がする。

オープニングまで会場にはジェフ・ベックがカバーするビートルズの「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」が鳴っている。

開演は19時。
さほど待つこともなく、会場は暗くなりライブは始まる。
1曲目は名盤「Déjà Vu」のトップを飾る「Carry On」。
キャッチーで勢いのあるナンバーで会場も盛り上がる。
ステージ正面に向かって左からスティーヴン・スティルス、グラハム・ナッシュ、デヴィッド・クロスビーという立ち位置。
後ろに立つサポートメンバーでギタリストのシェーン・フォンテインは、あのピーター・バラカン氏の実弟だとか。
最初の数曲はスティーヴン・スティルスのエレキギターが、かなりフューチャーされたロックな演奏が繰り広げられた。
途中、15分ほど休憩をはさみ、第二部では各々ソロでのパフォーマンスもありプログラムも充実した内容だった。
「Suite: Judy Blue Eyes」の演奏はなく、これを残念と思った人たちはたくさんいたようだ。
アンコールの『Teach Your Children』は会場全員でサビの「So just look at them and sigh and know they love you」を合唱。

クロスビー、スティルス&ナッシュのライブ
ライブ終了

印象的だったのはデヴィッド・クロスビーが、思いのほか元気だったこと。
ドラッグで体を壊し、生体肝移植までやったらしい。
正直に言えば、彼らの最近の楽曲は知らないし自分にとってCS&Nは「過去のミュージシャン」であり、パフォーマンス自体はさほど、期待することもなく過去の伝説を観るぐらいの気持ちだったのだが、その期待は良い意味で裏切られた。
70歳オーバーの彼等だが、まだまだ現役であることを印象付けるようなエネルギッシュでとてもよいステージだった。

クロスビー、スティルス&ナッシュのライブ
当日券売り場に貼ってあったポスター

会場を出たのは22時を回った頃。
友人と有楽町で飲もうとするが、金曜の夜のためかどこもかしこも満席。
5、6軒断られて、入ったのは九州の料理を売りにしている居酒屋。
短い時間で久しぶりの旧交を温める。
零時を回り「終電、やばいんじゃねぇ」などと言いつつ急いで、駅へ向かう。
案の定、ホテルへ帰る終電を逃してしまった。

セットリスト

〔ほかのサイトを参考にしました〕

  1. Carry On/Questions(Crosby, Stills, Nash & Young cover)
  2. Military Madness(Graham Nash song)
  3. Long Time Gone
  4. Southern Cross
  5. Just A Song Before I Go
  6. Delta
  7. Don't Want Lies(The Rides cover)
  8. Marrakesh Express
  9. To the Last Whale...A. Critical Mass B. Wind on the Water(Crosby & Nash cover)
  10. Our House(Crosby, Stills, Nash & Young cover)
  11. Déjà Vu(Crosby, Stills, Nash & Young cover)
  12. Bluebird(Buffalo Springfield cover)
  13. 休憩
  14. Helplessly Hoping
  15. Girl From the North Country(Bob Dylan cover)
  16. The Crow on the Cradle(Jackson Browne cover) (with Jackson Browne)
  17. What Makes it So(David Crosby song)
  18. Guinevere
  19. Somebody Home(David Crosby song)
  20. Burning for the Buddha
  21. Almost Cut My Hair(Crosby, Stills, Nash & Young cover)
  22. Wooden Ships
  23. For What It's Worth(Buffalo Springfield cover)
  24. Love the One You're With(Stephen Stills song)
  25. アンコール
  26. Teach Your Children

メンバー

  • David Crosby/デヴィッド・クロスビー
  • Stephen Stills/スティーヴン・スティルス
  • Graham Nash/グラハム・ナッシュ
  • [サポートメンバー]
  • Shane Fontayne (G)/シェーン・フォンテイン
  • Kevin McCormick (B)/ケヴィン・マコーミック
  • Steve DiStanislao (Ds)/スティーヴ・ディスタニスラオ
  • James Raymond (Piano)/ジェイムズ・ レイモンド
  • Todd Caldwell (Organ)/トッド・コールドウェル

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