デレク&ドミノス(Derek and the Dominos)の『いとしのレイラ』(Layla and Other Assorted Love Songs)です。
「エリック・クラプトンの」といっても、いいのかもしれませんが。
よく、音楽の話をしていると「○○の××を聴いて、鳥肌が立った」なんていい方をしますが、自分の場合はこれでした。
「レイラ」です。
それまでは、音楽を聴いて鳥肌が立つなんて、ちょっとした感動を大げさに言っているだけだろうと思っていましたが、あにはからんや。
感動する音楽に会うと、本当に鳥肌が立つんですね。
いや、ホントに!
初めて聴いたのは、おそらく高校1年生の頃。
ラジオから流れてきた「いとしのレイラ」のイントロ。
もう、イントロだけでKOされた感じ。
すぐに、レコード屋に走りたかったのですがお金がないので、じりじりとFMのエアチェックを待ちました。
幸運にも、さして間を置くことなく「レイラ」をカセットに録音することができ、その後、1ヶ月ぐらい「レイラ」だけを聴いていたような気がします。
これで、エリック・クラプトンにはまりました。
さて「レイラ」です。
トリプルギターが奏でるイントロのリフからしてカッコいい。
デュアン・オールマンのワイルドなスライドギターのソロで曲は最高潮を迎える。
そのプレイはギターのフレットの範囲を越えた高音も使っているといいます。
正直言って、クラプトンはデュアン・オールマンに完全に食われています。
途中からジム・ゴードンの曲を締めくくるようなピアノが入り違う曲調に。
あれっ、違う曲になったのか? と。
いえいえ、まだ、続きです。
こんな風に二つの曲が合体したような構成なので、ラジオでフルに通しでかかることはほとんどありません。
本当は、ピアノの間奏が始まる手前で曲は終わりにしようとしたらしいのですが、セッションを録音していたら「このままの感じでも、いんじゃね!」ということで長尺の曲になったらしいです。
『レイラ』は当時、ジョージ・ハリスンの奥さんだったパティ・ボイドに一目ぼれしたクラプトンが捧げた曲としても知られています。
実際、すっごくキレイな女性ではあるのですが…。
そのおかげもあったのか、後にクラプトンとボイドは結婚しています。
ただ、その結婚生活は決して順風満帆なものではなかったらしく10年ほどで離婚しています。
2枚組で曲数もたくさんあるのに『いとしのレイラ』のことしか、書いてませんが、他の曲のことはまた、そのうちに…。
ところでデレク&ドミノスのデレクとは、当時のクラプトンのあだ名のデレックから採ったとか。
トラックリスト
- アイ・ルックト・アウェイ(I Looked Away) - 3:05
- ベル・ボトム・ブルース(Bell Bottom Blues) - 5:02
- キープ・オン・グロウイング(Keep On Growing) - 6:21
- だれも知らない(Nobody Knows You When You're Down and Out) - 4:57
- アイ・アム・ユアーズ(I Am Yours) - 3:34
- エニイデイ(Anyday) - 6:35
- ハイウェイへの関門(Key to the Highway) - 9:40
- テル・ザ・トゥルース(Tell the Truth) - 6:39
- 恋は悲しきもの(Why Does Love Got to Be So Sad?) - 4:41
- 愛の経験(Have You Ever Loved a Woman) - 6:52
- リトル・ウィング(Little Wing) - 5:33
- イッツ・トゥー・レイト(It's Too Late) - 3:47
- いとしのレイラ(Layla) - 7:05
- 庭の木(Thorn Tree in the Garden) - 2:53
パーソネル
- エリック・クラプトン(Eric Clapton) - ヴォーカル、ギター
- ボビー・ウィットロック(Bobby Whitlock) - キーボード、ヴォーカル、アコースティック・ギター
- カール・レイドル(Carl Radle) - ベース、パーカッション
- ジム・ゴードン(Jim Gordon) - ドラムス、ピアノ、パーカッション
- デュアン・オールマン - ギター