山形市あるバー「tarji」で湯川トーベンのライブを観ました。
四十代を超えたロック好きのオジサンにとって湯川トーベンという名前を聞いて思い出すのは、やっぱり「子供バンド」なのです。
子供バンドは今では俳優や司会としてテレビでよく見かける、うじきつよしがギタリストとして参加していたハードロック系のバンドでした。
昔、ギター関係の雑誌のグラビアに小さなギターアンプを載せたヘルメットをかぶってバリバリとギターを弾き倒している、うじきつよしのライブ写真が載っていたのを思い出します。
あのNHKは本当に子供が演奏していると思い取材に行ったというような逸話を聞いたことがあります。
湯川トーベンはそこでベーシストとして活躍していたわけです。
まさか、当時のような楽曲はやらないだろうし一体、どんな楽曲を演るアーティストになっているのだろうかと、興味津々で観にいってみました。
開演は19時半。
最初にBRONCOとKechon Kechon Jug Bandという山形のバンドが登場。
BRONCOは元気のよいROCK系のバンド、一方のKechon Kechon Jug Bandは名前どおりのJug Bandです。
どちらも場数を踏んだ安心して観られるバンドです。
二組のバンドのおかけで会場もなごんだ頃に本日のメインアクト、湯川トーベンの登場です。
アコースティックギターを抱えての登場は、子供バンド時代のトンガッタ感じはありません。
基本的にはJポップといわれるような路線なのでしょうか?・・・。
昔のシティポップスといわれるようなライトで聴きやすい楽曲ですが曲調はちょっと凝っているといったテイストです。
そうした意味では、アコースティックギター一本ではなくバンドとして演奏したときのニュアンスはどうなんだろうと気になりました。
ステージは基本的にアコギ一本のパフォーマンスでしたが、時折見せるギターのコードチェンジやリフには昔のハードロック系の面影を見ることができます。
途中、Kechon Kechon Jug BandやBRONCOのメンバーの参加を促してのパフォーマンスはフレンドリーでアットホームなものでした。
アンコールではグレッチっぽいエレキギターを手にし今日出演したメンバーも参加してのノリのよいドライブの効いたパフォーマンスでしたが、個人的にはこうした楽曲のほうが合っているような気がしました。
そういえばサマータイム・ブルース聴きたかったです…。
ライブ自体は非常になごむ、よいものでした。