ローラ・アラン(LAURA ALLAN)の『ローラ・アラン』です。
オープニングを飾る1曲目「opening up to you」のマウンテン・ダルシマー(おそらく、そうじゃないかな?)といわれる安っぽいギターのような素朴な弦楽器で始まるリズミカルなイントロを聴いたときはジョニ・ミッチェルの名曲「All I Want」かと思った。
全体にとても軽やかで優しくて聴きやすい。
ベースはカントリーやフォークっぽい感じだが、味付けはAOR。
カリフォルニアの明るく乾いた感じの、これぞ70年代のウェストコーストといったサウンド。
なんか、もう懐かしさを感じるね。
本作は1978年のローラ・アランのデビュー作だが、当時はリンダ・ロンシュタット、リッキー・リー・ジョーンズ、ニコレット・ラーソン、ヴァレリー・カーター、カーラ・ボノフといった同じようなテイストの女性ミュージシャンがたくさんいたなぁ。
一部では「裏ヴァレリー・カーター」とか言われているらしいけど、個人的にはこちらの方が親しみやすい空気感があって好きだなぁ。
ちなみに、そのヴァレリー・カーターもバックコーラスで参加している。
他にも、ジェフ・ポーカロ、ジム・ケルトナー、チャック・レイニー、ワデイ・ワクテル(ローニンというバンドにいたときのメガネをかけた浪人のような面影を思い出す)、ビル・ペインといった多くの実力派スタジオミュージシャンがバックを支えている。
これは、かなり豪華!
彼女のちょっと舌足らずで鼻にかかった感じのヴォーカルは、リッキー・リー・ジョーンズにも、ちょっと似ている。
トラックリスト
- Opening Up To You 4:29
- Slip And Slide 4:19
- Come As You Are 4:20
- Hole In My Bucket 3:38
- One Way Ticket 3:53
- So Fine 4:13
- Love Can Be 3:47
- Promises 4:43
- Yes I Do 4:27
- Sunny Day 1:06
- Stairway 2:15
1978年発表