
マリーナ・ショウ(Marlena Shaw)の『フー・イズ・ジス・ビッチ、エニウェイ?(Who Is This Bitch, Anyway?)』」です。
リリースは1975年。
発売もとのレーベルがブルーノートなのでバリバリのジャズかと思いきや、ちょっと趣がちがいます。
ジャズっぽい、あるいはフュージョンっぽいソウルですね。
最初の3分ぐらいは歌がなく、結婚して別居状態の男がバーのカウンター(おそらく)で女を口説いている会話が延々と続くという凝ったつくりです。
このアルバムの5曲目「Feel Like Makin' Love」という曲が、すばらしい。
オリジナルはロバータ・フラックなんですが本作はギターが歌っているんですよ…。
もちろん、ボーカルのマリーナ・ショウは歌っていますけど、それと互角に渡り合う感じでギターも歌っているんです。
これほどギターが歌っている楽曲は、ちょっと思い浮かびません。
ギタリストは二人いては右のチャンネルがデヴィッド・T.ウォーカー、左のチャンネルがラリー・カールトンだそうです。
カールトンって、こんなギターも弾けたのですね…。
彼のギターはハミングするように弾みながら歌ってます。
名盤です。
ジャズやフュージョン、ブラックミュージック好きの人は必携です。
ちなみに、このアルバムに入っている「You Taught Me How to Speak in Love」はサザンオール・スターズの「いとしのエリー」の元ネタといわれています。
確かに、ちょっと似てるんですよねぇ…。
トラックリスト
- You, Me and Ethel / Street Walking Woman - 6:20
- You Taught Me How to Speak in Love - 3:52
- Davy - 5:26
- Feel Like Makin' Love - 5:00
- The Lord Giveth and the Lord Taketh Away - 1:05
- You Been Away Too Long - 3:07
- You - 3:45
- Loving You Was Like a Party - 4:17
- A Prelude for Rose Marie - 1:56
- Rose Marie (Mon Cherie) - 4:19
パーソネル
- Marlena Shaw - vocals
- Benard Ighner - piano, flugelhorn, arranger
- Mike Lang, Bill Mays - piano
- Larry Nash - electric piano, synthesizer
- Dennis Budimir, Larry Carlton, David T. Walker - guitar
- Chuck Domanico - bass
- Chuck Rainey - electric bass
- Harvey Mason - drums, wind chimes
- Jim Gordon - drums
- King Errison - conga
- Dale Oehler, Byron Olson - arranger