「出羽庄内国際村音楽祭2008」を観る
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出羽庄内国際村音楽祭2008「Gladston Galliza meets Trio Fattoruso & Tomohiro Yahiro」を観ました。
出演はグラストン・ガリッツア(vo,g)、ウーゴ・ファトルーソ(p,key)、フランシスコ・ファトルーソ(b)、オスバルド・ホルヘ・ファトルーソ(ds)、ヤヒロ・トモヒロ(per)。
ヴォーカルのグラストン・ガリッツアはブラジル生まれの盲目のシンガー・ソングライターです。1967年生まれで、現在はスペインを本拠地に活動を行っているそうです。
一見、若い小太りのレイ・チャールズといった感じですが、耳障りのよいやわらかな歌声は魅力的でスッとからだに入ってきます。

ライブの構成はトリオ・ファトルーソによるフュージョンっぽい感じのものから始まってグラストン・ガリッツアによるブラジリアンポップスっぽいもの、そしてバーデン・パウエルの楽曲やスタンダードの「おいしい水」なども聴くことができました。
最後のほうでウーゴ・ファトルーソ、オスバルド・ホルヘ・ファトルーソ、ヤヒロ・トモヒロの3人で肩から掛ける大中小のタンボール(太鼓)だけを使ってやった、カンドンベのリズムはエキサイティングかつエモーショナルで「こういう、ラテンのリズムもあるのか」と思った次第です。
もらったパンフレットによればカンドンベとはウルグアイ独特のリズムで、植民地時代にアフリカ大陸から連れてこられた黒人たちが持ち込んだリズムなのだそうです。
いわれてみれば「ラテンアメリカ」よりは「アフリカ」を強く感じるようなリズム。

ボランティアや会場スタッフの方々の手作り感いっぱいのライブでしたが、演奏自体のレベルは高く見応えのあるライブでした。
やや音響がチープな感じがしましたが、前売り2,000円ということを考えれば、かなりお得感のあるライブだったと思います。
ちなみに出羽庄内国際村に併設されているアマゾン民族館では普段、アマゾンに住む原住民たちの民俗資料を展示しています。
そのコレクションは世界でも有数のものらしいです。

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