日本のフュージョンを代表するグループの一つ
山形市にあるフランク・ロイド・ライトでPRISMのライブを観ました。
PRISMといえばフュージョンの黎明期にはカシオペアと並んで人気と実力を誇る日本を代表するフュージョングループといった感がありました。
じつを言えば彼らの音楽は初期のものしか知りません。
しかも最近のモノは聴いたことがありません。
その上、好きかと聞かれれば「嫌いじゃないよ」といったぐらいのところです。
それでもスタジオミュージシャンやビッグネームのアーティストのサポートメンバーとして活躍しているの彼らのプレイにはすごく興味があります。
メンバーは和田アキラ(G)、岡田治郎(B)、木村万作(Dr)の3人。
初期のメンバーには四人囃子の森園勝敏(G)や後に山下達郎のサポートメンバーとなった青山純(Dr)なども在籍しましたが、結成時からのメンバーはギターの和田アキラ氏のみです。
昔のPRISMよりエッジの効いた演奏
ライブは全体にエッジの効いたアグレッシブな楽曲が多く、ややもすればプログレッシブ・メタルといってもよいような感じの楽曲もあり耳障りのよいフュージョンとは一線を画した感じです。
和田氏のギターは歪み系のエフェクターが効いていて想像以上にトンガッテました。
早弾きのパートもずいぶん多かったような気がしますが個人的には早いプレイよりは心地よい音やプレイが聴きたい感じがします。
それでもテクニック系のギタリストというのはヤッパリ早弾きを期待される部分が大きいのかもしれません…。
個人的には『Karma』という楽曲が印象的でした。
スリーピースという最小単位のバンドながら音に薄さを感じさせないのは5弦ベースによるところが大きくギターのパートも補っていた感があります。
ドラムはタイコやシンバルの数も多く一見してテクニック系と言った感じでしたが、やたら音数が多いというだけでなくシャッフルなど聴くと気持ちよくグルーブしていて、こういうドラムけっこう好きです。
やや残念な客の入り
客の入りは20名ぐらい。
少々、空席が目立ちます。
悲しいけど、なんか日本のフュージョンの落日を見るような感じですね。
とはいえ、客席には山形でベースを教えている先生やマチュアのバンドで活躍している方々の顔などもあり、その道の人たちにはまだまだ人気のバンドであることは間違いないようです。
客の入りは少々、残念でしたが楽器をやっているような人たちにはもっと来てもらいたかったライブでした。