ザ・ビートルズ『リボルバー』を聴く
ビートルズ『リボルバー』
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ザ・ビートルズ(The Beatles)の『リボルバー(Revolver)』です。
イギリスでは1966年8月5日にリリースされたビートルズの7枚目のアルバム。

本作について、よく言われることは4人がライブ活動に興味を失い、レコーディングで実験的な音作りに傾注してつくられた芸術的作品集ということでしょうか。
しっとりしたモノからワチャワチャした風ものまで、一曲一曲が個性的。
過去最高の、延べ2ヶ月に及ぶレコーディング期間を使い前作の『ラバー・ソウル』のサウンドの幅を広げ、より発展させた印象です。
ギター、ベース、ドラムといった通常の編成の楽器よりもストリングスやブラス、シタールといった楽器の目立つサウンドはバラエティに富んでいて華やか。
楽器以外にもテープをループさせてつくった効果音なども使われたり、スタジオミュージシャンの導入、歌以外の全演奏を外部に依頼といったことを行ったことが実験的といわれる由来だと思われます。

個人的に好きな楽曲は「エリナー・リグビー」、「ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア」、「ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ」、「トゥモロー・ネバー・ノウズ」あたり。
「ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア」は名曲。
「ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ」は途中で大きく転調し、ポールマッカートニーがソロになってからの楽曲(なんか、「バンド・オン・ザ・ラン」みたい)を思わせる。
全曲、3分以内というのも時代を感じさせます。

ビートルズの場合、イギリスで発売されたオリジナルのアルバムとアメリカで発売された通称、キャピトル盤といわれる米国盤では同じタイトルのアルバムでも曲の構成が、かなり違っています。
というのも、米国盤の場合、オリジナルのアルバムから数曲減らして発売し、収録しなかった曲を集めてアルバムにしたり、シングルで売り出すなどレコード会社(キャピトル)の姑息な販売戦略で、そういうことになったといいます。
本作でも米国盤のA面は英国盤の3曲目の「アイム・オンリー・スリーピング」が収録されておらず英国盤より1曲少ない6曲の収録となっています。
また、米国盤のB面は英国盤の2曲目のアンド・ユア・バード・キャン・シング」と4曲目の「ドクター・ロバート」が収録されておらず英国盤より2曲少ない5曲の収録です。

ちなみに、ジャケット・デザインのイラストは、ハンブルク時代の友人クラウス・フォアマンによって描かれました。

トラックリスト(英国盤)

    Side 1

  1. タックスマン(Taxman) - 2:36
  2. エリナー・リグビー(Eleanor Rigby) - 2:11
  3. アイム・オンリー・スリーピング(I'm Only Sleeping) - 2:58
  4. ラヴ・ユー・トゥ(Love You To) - 3:00
  5. ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア(Here, There And Everywhere) - 2:29
  6. イエロー・サブマリン(Yellow Submarine) - 2:40
  7. シー・セッド・シー・セッド(She Said She Said) - 2:39

    Side 2

  1. グッド・デイ・サンシャイン(Good Day Sunshine) - 2:08
  2. アンド・ユア・バード・キャン・シング(And Your Bird Can Sing) - 2:02
  3. フォー・ノー・ワン(For No One) - 2:03
  4. ドクター・ロバート(Doctor Robert) - 2:14
  5. アイ・ウォント・トゥ・テル・ユー(I Want To Tell You) - 2:30
  6. ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ(Got To Get You Into My Life) - 2:31
  7. トゥモロー・ネバー・ノウズ(Tomorrow Never Knows) - 3:00
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