デペッシュ・モード(Depeche Mode)の『ヴァイオレーター(Violator)』です。
おもいっきり内省的でダークでエレクトリックなアルバムです。
デペッシュ・モードはイギリスの3人組のグループで日本ではあまり、パッとしませんが海外では結構、評価も高く、その集客力はスタジアムクラスといわれています。
「デペッシュ・モード」というバンド名は、フランスのファッション雑誌『Dépêche mode』からとったとウィキペディアにはありました。
その、アーティスティックな雰囲気の曲調からファッションショーとかアート系のイベントでもよく使われたりとその筋の人たちからも結構、リスペクトされているバンドです。
このアルバムを聴いても、決して気持ちが晴れやかになることはないのですが、なぜか、引き込まれるのですね。
CDを購入したのはもうずいぶん以前ですが、購入当時はヘビーローテーションで聴いていた記憶があります。
このアルバムの中に「Personal Jesus」という、おもいっきり宗教っぽいな曲(何せ「自分のためのジーザス」というタイトルですから)があるのですが、むかし、カントリー歌手のジョニー・キャッシュがアコースティックギター一本でこの曲をカバーしてるのを聴いたときは、ちょっとぶっ飛びました。
作詞者のマーティン・ゴアは、この曲のことを「誰かにとってのイエス、つまり希望と精神的な支えを与える存在になることについての曲」と説明しています。
考えてみれば、アメリカの中部はかなりキリスト教色の強い土地柄なので、こういうのもありえるなと…。
ちなみに、この曲はマリリン・マンソンもカバーしています。
個人的にはアメリカやイギリスでトップ10に入った6曲目の「Enjoy the Silence」が好きですが、基本的には捨て曲のない完成度の高いアルバムです。
暗い音楽なのは間違いないのですが、妙なカタルシスがあります。
沈んだ気分のときに暗い音楽を聴くのもどうかと思いますが、不思議と開放された感? があります。
ZZトップのメンバー(ビリー・ギボンズだったような…?)も、最も好きなアルバムに選んでいた記事も目にしたことがあります。
トラックリスト
- World In My Eyes
- Sweetest Perfection
- Personal Jesus
- Halo
- Waiting for the Night
- Enjoy the Silence
- Policy of Truth
- Blue Dress
- Clean