ず~っと以前から、観たいと思っていた矢野顕子のライブを観ました。
「ここが音楽堂!」弾き語りツアーです。
場所は山形市にある文翔館議場ホール。
ここは明治時代に県庁として建築された建物で、今夜の会場は昔、議場として使われていたところです。
会社から駆けつけ会場に入ったのは開演10分前の18時20分。
会場は8割がた埋まっている状況です。
席は全席自由席。
見渡すと後ろのほうは十分、席が空いています。
それでも、ライブは聴くものではなく観るものだと思っているので前のほうの空いている席を探す。
ほぼ、前から10列目ぐらいの右端の席が二つほど並んで空いているのを目ざとく見つけると、隣のアベックの片割れに挨拶してすばやく中央よりの左側に腰を下ろす。
開演時間を10分ほどまわったところで、矢野顕子登場。
すっと出てきて、すっとピアノの前に座り、すっと歌い始める。
わかってはいたことですが普通のホールと違って、客席に段差がないので前の人の頭が邪魔で歌っている表情がよく見えません。
それでも、音は予想以上に素晴らしい。
席は右端なので、音響的には決してよい席とはいえませんがエンジニアの腕がいいのでしょう。
ヴォーカルとピアノのバランスはCDで聴くのと変わりません。
ピアノも素晴らしい音を奏でています。
完全なる矢野顕子の世界です。
エモーショナルで癖のある独特の歌い方。
ピアノも何なんでしょうかね、ジャンルを超越したワン・アンド・オンリーな彼女らしいピアノって…。
縦横無尽、変幻自在、天衣無縫といった感じです。
魔法使いというのがいる? らしいけど、まさにピアノを使って魔法を見せてくれるピアノ使いのおばさんのようです。
ピアノもこんなに縦横無尽に弾いてもらってうれしいんじゃないでしょうか?
曲の途中でのMCはそれほど長いものではなかったけど、ピアノでメロディを奏でながらのMCは、それすら音楽のようでした。
演奏してくれた曲の中パット・メセニーの『Still Life』に収められている楽曲『In her Family』を、ほぼ、オリジナルに近い感じでを弾いてくれたのはうれしかった。
終わったのは8時を10分ほどまわった頃。
ちょっと、短いかなという思いもあるけど一人でのパフォーマンスだし仕方ないかとも思う。
願わくは、あと3曲ぐらい聴きたいなというのは欲張りというものなのでしょうか・・・。
セットリスト
- グッドモーニング
- へびの泣く夜
- My Love
- きょうのわたくし
- Say It Ain't So
- 野ばら
- In her Family
- 嘆きの淵にある時も
- 恩赦
- きよしちゃん
- 嘆きの淵にある時も
- さあ冒険だ
- ひとつだけ
- player
- いい日旅立ち