山形テルサでボブ・ジェームス・カルテットのライブを観る。
正直に言うならボブ・ジェームスはめちゃ好きという訳でもない。
CDは1枚しかもっていない。
彼が参加しているフォープレイというグループを含めると2枚か。
言ってみれば可もなく不可もなくといったところ。
とはいえ、山形ではめったに観ることができないワールドクラスのミュージシャンなのは確か。
山形以外では東京のコットンクラブやブルーノート、横浜のモーション・ブルー・ヨコハマのみでのツアーとなる。
そんな訳で行ってみることにした。
開演は17時にもかかわらず、近所の温泉に浸かっていたせいで5分ほど遅れて会場へ到着。
当日は、1時間前に開場しロビーではアルコールなども販売していたらしい。
係員に誘導され会場に入ると既にライブは始まっていた。
山形でライブをやることは知っていたが、チケットを買う時期が遅くなったので席は2階席の中ほど。
後ろのほうは、かなり空席が目立つ。
それでも1階席は、ほぼ、満員といった感じ。
最初の3曲ぐらいは、ウッドベースやドラムはフォービートを刻み、かなりオーセンティックなジャズでフュージョンっぽさはあまりない。
ステージに向かって、左からギター、ピアノ、ベース、ドラムといった配置。
ボブ・ジェームスは目の覚めるような鮮やかな青のジャケットを羽織っている。
75歳だそうだ。
ウッドベースからエレキベースに持ち替えたオニイサンはちょっとひょうきんな感じ。
リズム隊のうまさが際立つ。
ギターは、やや抑え気味だがカッティングの刻みは素晴らしい。
中ほどでマイルス・デイヴィスが作曲した「ナルディス」を演奏。
「ナルディス」はビル・エヴァンスの演奏が有名だが、それに比べるとテンポも速く、かなり今風。
中盤以降、かなりフュージョンっぽくなったが、それでもフォープレイほどあからさまな感じはなく昔からのジャズファンは楽しめたのではないだろうか?
帰りに際に、行きつけのジャズバーで、何度か一緒になったことがある青年を見かけたので挨拶をして会場を出る。
メンバー
- ボブ・ジェームス[Bob James](p)
- カリートス・デルプエルト[Carlitos Del Puerto](b)
- ペリー・ヒューズ[Perry Hughes](g)
- クラレンス・ペン[Clarence Penn](ds)