トゥリッパ・ルイスと吉田類。
bar tarji
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トゥリッパ・ルイスのフライヤー
トゥリッパ・ルイスのフライヤー

トゥリッパ・ルイスは…といっても、よくというか、全然知らないのでホームページを見てみると前作(ファーストアルバム)『efemera』がRolling Stone誌ブラジル版の選ぶ'10年ベスト・ディスク No.1 を獲得とあります。
そんな訳で、どんなアーティストなのか興味津々で会場に行ってみました。

開演までだいぶ時間があったので会場となるバーの近くの昔からやっている居酒屋でビール一杯とお銚子一本、名物のどて煮と軽いおつまみを頼んで時間をつぶします。
三十数年経つという薄暗い店内は自分以外、客の姿はなく親父さんのゴルフの自慢話が興に乗ってきたころで「悪いんだけど、もう時間なんだ」と話の腰を折るようにして店を出ました。
開演まで15分。

会場のbar Tarjiに入ると、いつも並べてあるテーブルは片づけられ代りに椅子が並び、店内はいつものライブとは違う様相になっていてます。
店内はスタンディングのお客さんもいて、ほぼ満員。
開演時間が10数分過ぎた頃、出演者の登場です。
今日の出演はトゥリッパ・ルイス(vo)、グスタヴォ・ルイス(g)、マルシオ・アランチス(b・他)。

ヴォーカルのトゥリッパは三十歳前後ぐらいの年齢でしょうか?
思いのほかふくよかなバディで黒のスパンコールのドレスに身を包み登場。
ぱっと見、森公美子さんのような雰囲気もあります。
ブラジルから来たアーティストですが、ボッサやサンバっぽさはあまりなくオリジナリティを感じるポップスです。
ポルトガル語なので、どんなことを唄っているのかわからないのですが1曲、日本語で歌ってくれました。
詩の内容は素朴なラブソングで他の歌もきっと、そんな感じのプリミティブなラブソングなんだろうなと言った雰囲気のメロディとリズムです。
バックの構成がシンプルなせいもあるせいかNHKの「みんなのうた」のようなおおらかな印象もあります。
ヴォーカルのトゥリッパはラテンの人らしくエモーショナルで情感あふれる歌い方。
ちなみにトゥリッパ・ルイスのトゥリッパとはチューリップのことらしい。
MCは日本ツアーの最初のステージということもあるせいか、ちょっと緊張して、はにかんでいるような様子も感じました。
グスタヴォはトゥリッパの弟ということですが、ガットギターを黙々と弾いています。
一方、ベースのマルシオはエレキギターを弾いたり、キーボードを弾いたり、ピアノを弾いたりと多彩な人のようです。
なかでも口でパーカッシブな音を出してリズムを刻んでいるのが印象的でした。
やはり日本のポップスとは一味もふた味も違います。
ライブは終始、ほんわかとしたムード。
お客さんもそんな癒された感じで帰宅したのではないでしょうか?

なぜか吉田類

トゥリッパ・ルイスと吉田類
吉田類のサイン

ライブが終わって、いつものようにカウンターで飲んでいると「今日、山形に吉田類が来たんだよ」と男性の二人組みが来店。
吉田類といえば俳人でありBS-TBSでやっている『酒場放浪記』で居酒屋を数多く紹介している酒場の達人。
話を伺うとNHKの文化講座で「酒場の楽しみ方」の講演と参加者で懇親会を行ったとの旨。
一人の方は背中にサインをもらったとスーツの上着を脱いでワイシャツに直接、書かれたサインを見せてくれました。
せっかくなので写真を撮らせていただくことに。

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